水分の出入りについて
体に入ってくる水には、食事に含まれる水分と直接飲む水とがあります。食事に含まれる水分を食事水、直接飲む水を直接水といいます。
食事水は、普通に食事をしていれば、1日1500ml以上になり、汁物など水分を多く含むものをひかえても
1100〜1200mlぐらいになり、その他、体の中で作られる水があります。これは栄養物が体の中で燃えて、エネルギーになる時につくられる水分で、代謝水といい1日200〜300mlぐらいになります。
体から出ていく水分は、不感蒸泄、大便、尿の3種類です。不感蒸泄とは、体の表面から皮膚の呼吸や汗とともに出て行く水分で、1日800〜1000mlくらいです。当然、夏が多く冬は少なくなります。また、運動をしたり発熱している時には多くなります。大便に含まれる水分は、約200mlぐらいでしょう。
水分の収入と支出をまとめてみると、
(収入)
(支出)
食事水 1000〜1200 不感蒸泄 800〜1000
代謝水 200 大便 200
直接水 ?
尿 ?
直接水と尿以外のはほぼ固定されていると考えられます。したがって尿量にみあう水の飲み方をしない限り、水分は体内にたまり、体重はどんどん増えます。
支出に見合った収入を考えないと、そのツケは体重増加というかたちで現れます。
尿のまったく出ない透析患者さんの場合は、まったく水を飲まなくても、200mlぐらいは、どうしてもたまることになります。薬を飲んだりする直接水が1日300mlぐらいとして1日500ml程度の体重増加は避けられません。食事がきちんと取れていなければ、当然、代謝水の量が減ります。食事がきちんと取れていれば中1日で1kg程度の体重増加は避けられないと思います。ここでよくわかる事は、直接水の量がいかに大事で、大きな体重増加につながるかがよくわかります。
尿の出ない患者さんは直接水の量の管理が特に必要です。